ベグレリ中級:ロール技メモ
中級技まとめの前に個人的に手こずったロール(指の周りを1回転させる)克服メモ。安定の長文。前回のおさらいも含む。
次記事の「ラダー (連結ロール)」のメモとセット。
ロールについて
ロール技には使う指の本数や、回転の向き毎のバリエーションがある。
- Inside Roll (インサイド・ロール) :手の外側から内側に回す
- Outside Roll (アウトサイド・ロール) :手の内側から外側に回す
- One Finger Roll (ワンフィンガー・ロール):指1本の周りを回す
- Two Finger Roll (ツーフィンガー・ロール):指2本揃えた状態で回す
例:One finger inside roll=指一本でベグレリを内側に1回転させる技。
前回記事で「回すときに手を軽く弾ませること」などと書いた。はず。 さらに記事の後半では、ロールの連続技について軽く触れた。
以上が前回のおさらい&おまけ。
おさえておきたいポイント
ここからはロール技・連続ロール技練習時に気をつけたいことのまとめ。
ロールの回転には2種類あった!?
Musclebones氏の解説動画 Begleri tutorial: how to improve your one & two finger rolls を観るまで意識したことがなかったのだが、 回転の方向(インサイド・アウトサイド)だけでなく、以下の通り「回転の仕方」にも種類がある。
回転メソッド1 グリップ間の移動時に、コードが指の周りを巻き付きながら回転。 大げさに言うと、コードを指に軽くすばやく巻きつけて、それをすばやく解いている感じ。
回転メソッド2 グリップ間の移動時、ベグレリのコードと指の接点は1点のみ。 こちらの方式だと連続でロールした際、指に絡まりにくい。 スパイラル定規 で、内輪が外輪と常に1点で接し回転する要領に似ている気がする(あれ好き)。
メソッド2の方が、早業や連続技に挑戦するときに絡まりにくいのでBetterとされる。 筆者はベグレリの重さやコードの長さによって、メソッド1になったり2になったりするけど、1で慣れてしまっている。可能であれば、これから始める人にはメソッド2をマスターしてほしい。 肉眼では確認しづらいので、スマホのスローモーション撮影で確認してみるとよい。
メソッド2のポイント
- 手のポジションがBike planeであること
- 指まっすぐに伸びていること
- 腕&回転の軌道が体の前面に対して垂直であること
これがBike Plane。薬指伸ばすの結構しんどい‥。
軌道が斜めになると隣の指への着地時に失敗するので注意。 特に最初のうち、小指と薬指は独立して動かしたり、垂直に立てるにはやはり慣れが必要。 筆者はペン、ライター、Knuckroller(※1)で指の動きを良くしたり、指ストレッチ(※2)を行った。
※パラコードで作るフィジェットトイの一種。動画検索すると作り方が出てくる。 ※[パキり防止・指の強化につながる指の筋膜ストレッチ](https://goo.gl/5WhCf7) めちゃくちゃ参考になりました。satomix様、この場を借りてお礼申し上げます。
どうしてもメソッド1で回る場合
上記3点を踏まえても、メソッド1になる場合は、持っている方のオモリを離すタイミングが、若干遅いのが原因かもしれない。以下を試してみそ。
- ゆっくり回してみる
- リリースのタイミングを徐々に早くしていく
リリースは早くし過ぎると、ベグレリが吹っ飛びやすくなり、 遅くすると、指に巻き付きやすくなると考えればOK。
それでもメソッド1で回る場合
上記全てを踏まえた上でメソッド1が自分のデフォになってしまっても、 気にしなくてOK。 上記に加え、軌道が安定するよう、以下の点に注意すれば絡まりを防止できる。
- 回転スピードを一定に保つよう意識する(弾みをつけ過ぎない)
- オモリ・コードを手のひらに対して水平に整列させる
真上からの撮影ではないので分かりにくいかもしれないけど、指や手はおおよそ直角に伸びている。軌道も体の全面に対して真っ直ぐ。
ツーフィンガー・ロールへの応用
ツーフィンガー・ロールは通常、12(人差し指と中指。別名ピストル)か23(中指と薬指)で行う。 要領はワンフィンガー・ロールと同じだけど、こちらのほうが若干易しい。 ピストルだけ何故かアウトサイド(ダウン)・ロールが難しい。 一気にハイグリップ⇔ローグリップ移動ができるので、ラダーが面倒なときは近道として使える。
トップグリップ(t1:親指と人差し指)とハイグリップ(12:人差し指と中指)を 時々混同しそうになるけど、今のところ代わりの呼び方がないため現状維持。
続く。
追記
ありがたいことに、ベグレリ関連でちょくちょくご質問いただくようになりました。 現時点では国内の競技者(a.k.a.スリンガー)・情報源共に限られており、 自分のスキルも成長過程にありますが、力になれることがあれば嬉しいです。
ご質問などあれば、Twitterへどうぞ。 言葉だけで質問しにくい場合は、動画を投稿してメンションを飛ばしてくだされば、拝見いたします。
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